人気バトルロイヤルゲーム「Fortnite」が、EU圏のiPhoneとiPadユーザーにとって再びプレイ可能になりそうです。Epic Gamesが、代替アプリストア「AltStore」を通じてEU圏でFortniteを配信する計画を発表しました。
AltStoreとは?
AltStoreは、開発者のRiley Testut氏が作成したオープンソースの代替アプリストアです。EU圏では、デジタル市場法(DMA)に基づき、Appleがサイドローディングをサポートしているため、今年4月にAltStore PALとしてローンチしました。
配信の仕組みと費用
- Epic GamesはAltStoreを通じての配信に料金を支払う必要はありません。
- ただし、Fortniteの年間初回インストール数が100万を超えた場合、AppleはEpic Gamesから0.50ユーロ(約93円)のコア技術料(CTF)を徴収します。
- ユーザーはAltStoreをインストールする際、年間1.50ユーロ(約280円)を支払う必要があります。
Epic Gamesの戦略
Epic Gamesは、「全ての開発者に良い条件を提供する」モバイルストアにFortniteを提供する一方で、「家賃徴収者として機能するモバイルストア」とのパートナーシップを終了すると述べています。
具体的には、サムスン製デバイスでの「デフォルトでサイドローディングをブロックする反競争的な決定」に抗議して、Samsung Galaxy StoreからFortniteなどのEpicタイトルを削除する予定です。
また、EU圏でのEpic Games Store のiOS版ローンチも再確認されました。Epic Games Storeでは、自社処理の支払いに12%の手数料を、サードパーティの支払いには0%の手数料を適用する予定です。
今後の展望
この動きは、モバイルゲーム市場に大きな影響を与える可能性があります。特に、AppleとEpic Gamesの長年の対立に新たな展開をもたらすかもしれません。
EU圏以外のユーザーにとっては、まだFortniteのiOS版プレイは難しい状況が続きそうですが、今後の動向に注目が集まります。
スマガジェ編集部は、この状況を引き続き注視し、最新情報をお届けしていきます。
(Source)