サムスンの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold 7」について、複数の著名リーカーから新たな情報が寄せられている。これによると、同機は韓国市場限定で発売された「Galaxy Z Fold Special Edition」の技術を基盤としながら、さらなる進化を遂げる見込みだという。
Special Editionからの進化
昨年、韓国市場向けに特別モデルとして投入された「Galaxy Z Fold Special Edition」は、通常のZ Fold 6と比較して、より大型のディスプレイと軽量化された筐体、そして200MPの高解像度メインカメラを特徴としていた。情報筋によると、Z Fold 7はこれらの革新的な要素を受け継ぎながら、さらなる改良が施されるという。
最新技術の統合
性能と冷却システムの強化
Z Fold 7では、より大型のベイパーチャンバーを採用することで放熱性能を強化。これは最近発売されたGalaxy S25 Ultraでも採用された技術で、持続的な高性能動作を可能にする。プロセッサには、Galaxy専用にカスタマイズされたSnapdragon 8 Eliteを搭載予定で、標準版よりも優れたパフォーマンスを実現するとされる。
ディスプレイ技術の革新
折りたたみディスプレイは最大輝度2600ニットを実現。さらに、Galaxy S25シリーズで好評を博したAI画質向上機能「ProScaler」を搭載する。この機能により、画面に表示される画像がAIによってリアルタイムで最適化され、より鮮明で自然な表示が可能になるという。
充電とオーディオの進化
Galaxy Z Fold 4以降25Wに据え置かれていた有線充電についても、より高速な規格への進化が予想されている。また、新たに改良されたスピーカーシステムの搭載も報告されており、マルチメディア体験の向上が期待される。
豊富なストレージオプション
メモリ構成については、RAMは12GBで統一される一方、ストレージは用途に応じて3つのオプションが用意される：
- 256GB：スタンダードモデル
- 512GB：大容量モデル
- 1TB：最上位モデル
この構成により、ユーザーは自身の使用パターンに合わせて最適なモデルを選択できる。
価格戦略と市場投入
価格については、前モデルと同じ1,899.99ドル（約28万円）からとなる見込み。高度な技術を採用しながらも、価格を据え置くことで、プレミアム折りたたみスマートフォン市場での競争力を維持する戦略とみられる。
発売時期は2025年第3四半期を予定しており、例年通り8月頃の「Galaxy Unpacked」イベントでの発表が有力視されている。
市場での意義
Z Fold 7は、韓国市場で実証されたSpecial Editionの革新的技術をグローバル展開する重要なモデルとなる。特にAI機能の統合や高解像度カメラの採用は、プレミアムセグメントでの差別化要因として注目される。
また、より大型のディスプレイと軽量化された筐体の組み合わせは、折りたたみスマートフォンの実用性をさらに高める可能性を秘めている。進化したベイパーチャンバーによる優れた放熱性能は、ゲーミングやマルチタスク作業など、高負荷な使用シーンでのユーザー体験向上にも貢献するだろう。
サムスンは、これらの進化により、折りたたみスマートフォン市場でのリーダーシップをさらに強化することを目指している。Z Fold 7の詳細な仕様や機能については、発売に向けて徐々に明らかになっていくものと予想される。
（スマガジェ編集部）
※本記事は海外メディアの報道に基づいています
